【商品名】 をばら 疎開記念文集
【発行元】 東京都小島国民学校
【刊行年】 昭和20年11月
【状態】 少イタミ、印刷粗く判読不可の箇所有
【備考・コメント】
B5判、35P、孔版刷。
東京都小島国民学校生徒ら一行は、昭和19年8月より翌年11月まで宮城県刈田郡小原村へ疎開。

●“一年三ケ月お世話になった小原の地を去るに当って何か記念になるものと、思ひ出は限りなくある。お世話になった方々の御恩に御礼の意も表してとあれもこれもすべてのことをこの一冊に盛って東京へお土産に持って行きたい。小原にものこして行きたいと引上間際の忙しい中にやる仕事としては少し欲ばりすぎた感があった。殊に本校の資材全部を焼いてしまって居るので紙がない、東京迄行ってお隣りの清島学校からゆづっていただいてつめて、つめてこの始末。虫眼鏡を使はねば読めぬかも知れぬ。内容は出来るだけ沢山の方に出来るだけ沢山の材料を提供していただくことにより前記の目的を達し得ると考へたのだが大方の御厚意によりどうやら目的達成の感はあながち編者のひとりよがりでもあるまい。
子等よこれに厚紙の表紙をつけその裏に記念写真をはって二十年程たったらもう一度出してみてごらん多分面白いことだらうから。”（編集後記）