【商品名】 南葛飾郡周辺にかつてあったと思しきある「遊廓」の来客人名簿
【刊行年】 明治期
【解説】
判型：11×32cm、約190丁。
明治○年2月25日〜3月30日の間に於ける、とある遊廓で遊んだ客人約380人分の名簿。
日付、娼妓名、氏名、住所、職業、年齢、言葉、服装、履物、所持品、所持金、遣金高、出入時間等に加え、「丈」「肉」「顔」「色」「鼻」「眼」「眉毛」「口」「耳」「頭」まで、客の「人相」が詳細に記録されている。
客の住所の多くは南葛飾郡もしくは南足立郡である。住所の中には、明治22年の町村制施行により廃止された村名（南葛飾郡の笹ヶ崎村）が見られる。その為、本名簿は明治22年以前のものと推測できる…かと思われたが、何故か施行後に誕生した村名も散見する。町村制施行から比較的間もない頃のものなのかも知れない。
尚、一部の客の「人相」「服装」は未記入だが、大多数は記入済。表紙及び裏表紙欠、巻頭頁及び巻末頁一部欠損、イタミ、虫損箇所有。私製の帙及び箱付。
当時の遊廓の客層が映像として浮かび上がる一次資料。