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商品詳細

在米日本人移民 「G.I氏」 自筆書簡・来信165通一括 ■ 1905〜1950年頃

【商品名】 在米日本人移民 「G.I氏」 自筆書簡・来信165通一括
【投函年】 1905〜1950年頃
【状態】 一部に切手の剥がれや多少のイタミ有
【備考・コメント】
「G.I氏」 の故郷は福岡県八女郡横山村。ハワイのカウアイ島・マナ耕地に移民として妻子連れで渡った後、妻子を帰国させて1906年に単身でカリフォルニアへ渡る。渡航先では林業や農業等の労働に明け暮れ、頻繁に故郷に送金している。長男を呼び寄せた後、氏のみ1929年頃に帰国、以後は故郷で暮らしたようだ。氏の子供五人の内、四人は成人後に移民としてアメリカやカナダへ渡っている。
書簡は何れも封筒付。大半が便箋1〜2枚程 (時に両面使用) 。葉書は絵葉書や年賀状を含む。渡航先で働く氏と見られる写真5枚を附す。以下、概要。

■ (1) カリフォルニア在住時に日本国内の家族に宛てた自筆書簡17通 (1906年〜1917年)
“…かへり。たき。ことわ。やま。やま。なれども。かね。なくてわ。らくみる。ことでけず。ホノルル。で。わかれた。ことを。をもい。だしてわ。さしんを。ながめて。をります。まつ。みも。つらかろ。けれども。またれる。わたしの。みも。つらい。さよなら。また。はなそ。”
(1910年3月頃記・娘宛の書簡より)

■ (2) カウアイ島・マナ耕地→カリフォルニア在住時の来信100通 (1905年〜1918年)
書簡31通、葉書69通。カウアイ島在住時のものは2通。約8割は米国内の日本人の友人等やメキシコに移民として渡った兄からの来信。残りの約2割は親族等が綴った日本国内からの来信。
“…父上様は目がわるいやら腹がいたむときいて、内も皆しんぱいしております。それで。こん年かへりくださるであろうか。もしかへりが出来ぬならば、私をよびよせてくださらんか。よびよせてくださるならば。 (ショウメイショオ) おくってください。内にはシャク金の四百円ばかりもあります。からしんぱいしております。(中略)
私の兄は年十七才私は十五才弟は十二才となりました。又手紙だけは、ちょいちょいやりとりをしてください。こちらからもちょいちょいやります。たれか人がかえりになる時は、くろいくつを三そくことつけてをくってください。… (後略) ”
(1917年1月6日記・故郷で暮らす娘からの書簡より)

■ (3) 帰国後に故郷で暮らしていた時期の来信48通 (1929年〜1950年)
書簡42通、葉書6通。約9割が海外在住の親族等からの来信。主な差出人は、移民としてハワイ→カリフォルニアへ渡った次男夫妻と、カナダへ渡った娘夫婦。
“…戦後キャンプしうよう所から帰りました時は家不足で不自由をしました。レントハウスはありませんし、そうしてやちんが高くて、そんなわけで三年前この家を買ひました。ずいぶん高うございました。三年此の方家のはらひ込みにずいぶんしんぼうしました。でも御心配下さいますな。後は三分ノ一はこれかららくに安いレントで掛けて行けます。ほんとにお父さんに不自由を掛けてすみませんでした。でもお元気で居らっしゃるのでほんとうに安心して居ります。Nさん (※風船舎注:カリフォルニアで暮らす三男) も家を買って居ります。戦後日本人はずいぶん家を買ひました。こちらから引上げて帰りました者は後かいの手紙がまゐります。お父様もアメリカのテレビージョン御存知でしょう。子供の居る内にはほとんど入れて居ります。内も此の春入れました。子供はカウボイのかつどうしゃしんを喜んで見ます。… (後略) ”
(1950年10月9日記・カリフォルニアで暮らす次男の妻からの書簡より)

★ 以上の一括。明治後期〜昭和戦後期にかけ、およそ半世紀にわたる移民の状況を様々な視点から窺うことができる一次資料。
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