通販専門古書店:音楽と暮らし             東京都古書籍商業協同組合加盟店
ホーム教育/学校/児童文化四條畷中学校に通うある学生の 「生徒日誌」 3冊一括■昭和4〜7年
商品詳細

四條畷中学校に通うある学生の 「生徒日誌」 3冊一括■昭和4〜7年

【商品名】 四條畷中学校に通う
        ある学生の 「生徒日誌」 3冊一括
【刊行年】 昭和4〜7年
【状態】 経年相応の劣化有
【備考・コメント】
菊判、各150P程使用。昭和4年度一学年時、昭和6年度三学年時、昭和7年度四学年時の3冊。何れも4月6日より翌年3月半ばまでほぼ毎日記入。一学年時の日記のみ数頁切取有。

○ 学校からかへって見ると机の上に何かのせてあった。服をぬぎ着物に着かへて机の上の物を見て見るとそれは万年筆と革の筆入れであった。聞いて見るとそれは親類のおばさんが入学試験の合格の御祝としてくれられたのであった。僕は喜んでそれに鉛筆や万年筆をつめこんだ。後は何もなかった。
(昭和4年4月9日)

○ 朝起きてすぐ勉強にとりかかった。今日ははげしく勉強心のそびへ立つ日なのだった。その為せなければいけないこと以外までもした。そして終りは用事であった。私部につかひに行ってかへる途中小鳥がいたがとらずににがしてやった。一度ぐらいは生き物をあはれむどくのも芥川龍之介の著書くもの糸の様にためになるかも知れない。しかしことわりに自分はそんな心からしたのではない。
(昭和6年8月20日)

○ 新聞紙には大々的に犬養首相の死を報じていた。此の二年間に政治界のピカ一が三人も凶弾に斃れた、濱口氏然り、井上氏然りである。今自分は此の記事を見て国家の為大嘆息せざるを得ない。何たる狂気の沙汰か。政治上からか。そうかも知れぬ。おだてに上る人間の心理状態の変化からか。そうかも知れぬ。何れにしろ馬鹿な奴だ。自分は国家の為大嘆息せざるを得ない。嗚呼…。
(昭和7年5月16日) 
他の写真
(画像をクリックすると大きく見られます)
(画像をクリックすると大きく見られます)
  Powered by おちゃのこネット
ホームページ作成とショッピングカート付きネットショップ開業サービス