【商品名】尾崎宏一旧蔵
　　　　　　昭和流行歌手のプロマイド約1,400枚一括
【状態】一部ファイルから外れているもの含む、
　　　　プロマイド・アルバム帳共に経年相応の劣化有
【備考・コメント】
アルバム10冊分、約1,400枚。昭和初期〜昭和50年頃まで。
尾崎宏一氏は大正15年生まれ。理髪店を営む傍ら日本歌手協会登録のプロ歌手でもあった。氏の持ち歌「雨の浦賀」は昭和21年、大高ひさを主宰の音楽誌『歌謡春秋』に掲載された作曲懸賞募集曲であり、レコード化の予定もあったが、歌手になることを家人に反対され実現はされず。晩年は主宰の尾崎歌謡教室で指導にあたる他、なつメロ愛唱会やなつメロ唱和会の集い等各地でその歌声を披露し、平成19年に亡くなるまで歌と共に生きた。
氏の穏やかな人柄を偲ばせる記事（日刊スポーツ紙上）がプロマイドと一緒に綴じられているので以下に記す。
　
“浅草の馬道通りで理髪店を経営する尾崎さんといえば、SPコレクターとしては、都内でも一、ニを競う人。店内から住居の二階まで、SPレコードがぎっしり。「さあ何故あるんでしょうか」ご本人も見当がつかない始末。それもすべて流行歌ばかりというのだから徹底している。ところがとんだ悩みがある。同じSP仲間が、珍品のSPを「録音させてくれ」といってくる。「イヤ」ともいえず、商売をやっているので「二階で勝手に録音していってくれ」ということになる。するとその後、ほとんどといっていいほど自分が大事にしているSPが紛失しているのだ。「その人を疑いたくないんですが…」コレクターの世界もセチがらい時代になったものデス”

☆プロマイド＝東海林太郎・上原敏・灰田勝彦・伊藤久男・北廉太郎・藤原義江・田端義夫・野沢一馬・小畑実・藤山一郎・竹山逸郎・春日八郎・三波春夫・青木光一・鶴田浩二・藤島恒夫・坂本九・橋幸夫・西郷輝彦・舟木一夫・北島三郎・森進一・若原一郎・井沢八郎・石原裕次郎・高倉健・水原弘・大下八郎・白根一夫・北見和夫・若原一郎・山田太郎・今村隆・赤木圭一郎・三船浩・五木ひろし・小唄勝太郎・美樹克彦・夏目三郎・北見和夫・美川憲一・李香蘭・高峰秀子・轟夕起子・市丸・豆千代・淡谷のり子・三浦房子・青葉笙子・二葉あき子・美空ひばり（幼年時含む）・並木路子・生田恵子・五月みどり・島倉千代子・松山恵子・水前寺清子・畠山みどり・中島そのみ・三沢あけみ・青山和子・奥村チヨ・緑川アコ・日野てる子・伊藤アイ子・加賀城みゆき・大月みや子・園まり・都はるみ・西田佐智子・笹みどり・ジュディオング・小宮慶子・二宮ゆき子・花村菊江・牧村みえ子・青山ミチ・金井克子・乙羽信子・鈴木三重子・古都清乃・高田美和ほか多数。
★一部直筆サイン入・コピー含む。

◎流行歌手以外では、長谷川一夫をこよなく愛したようで（約30枚所収）、中には李香蘭と共演した映画「支那の夜」や古川緑波とツーショットのプロマイドも含まれている。
その他にも、「皇軍慰問ノポリドールノ夕」、「江口夜詩とコロムビア宣伝カー」、「ミス東京と徳川夢声」、東宝スタジオ前の集合写真（昭和14年7月9日付　榎本健一・松島詩子・鈴木芳枝・掛下慶吉ほか）や複数の歌手が同時に収まっているもの、TV番組収録時の写真なども所収。
プロマイドの多くに歌手名のキャプション入、もしくは裏面に記載がある。新聞・雑誌の切抜や自身が撮影した花・風景写真等も一部有（当然それらは “約1400枚” には含まず）。

☆活動歴の短い一発屋（失礼）から、今やすっかり大御所として知られる人物の若かりし頃等まで、数々の流行歌手が一望できる昭和初期〜昭和50年頃までの約半世紀に亘る昭和歌謡資料。