【商品名】 『みつこしタイムス』60冊+『三越』35冊一括
【著者名】 笠原健一ほか編
【発行元】 三越呉服店(日本橋)
【刊行年】 明治41年〜大正8年
【状態】 下記参照
【備考・コメント】
最新流行の衣装・装身具・化粧品・雑貨・美術品等を豊富な図版を交え紹介するB5判サイズの月刊誌、95冊一括。
大正3年5月号より『三越』に併合され改題。数冊を除き装画は杉浦非水。毎号口絵充実。大正3年10月号は「新館落成号」、大正5年4月号は「地方版:夏物御注文の栞」。
■『みつこしタイムス』在号
明治41年:3冊(10-12月号)、明治42年:12冊(1-11月号・臨時増刊号『流行中形』)、明治43年:11冊(1-3・5-12月号)、明治44年:12冊(1-12月号)、明治45年・大正1年:12冊(1-12月号)、大正2年:7冊(1-3・6・8・9・11月号)、大正3年:3冊(1・2・4月号)の計60冊。
■『三越』在号
大正3年:7冊(5-7・9-12月号)、大正4年:4冊(1-3・10月号)、大正5年:7冊(1・3・4・6・10-12月号)、大正6年:6冊(1-3・6-8月号)、大正7年:6冊(2-7月号)、大正8年:5冊(4・5・7・9・12月号)の計35冊。
■口絵=「米国大西洋艦隊艦長夫人及令嬢招待会」「米艦歓迎中の当店ショーウィンドー」「第二回児童博覧会」「新年に於ける三越呉服店員の集合」「大韓国特使宮内府大臣閣下御来店当時の光景」「新古雛人形陳列会中の大ショーウィンドー」「仏国に於ける日本式室内装飾」「新柄陳列開会当日当店前の雑踏」「露国無銭旅行家男爵オステンサケン閣下」「清国答禮大使戴振貝子殿下当店御成」「露国観光団諸氏の当店御来店」「新たに組織せる当店のメッセンジャーボーイ」「当店洋服部と地方係」「御和装の韓国皇太子殿下及故伊藤公爵閣下」「当店新設の家具陳列場」「清国貴賓溥侗殿下当店御台臨の光景」「鎌倉大慰労会」「帝国劇場附属技芸学校生徒西洋舞踏」「児童博覧会の珍客満洲観光団一行と我が重役」「美人投票に対する運動者の奇計」「独國国賓メクレンブルヒ公殿下御来店の光景」「三越小供寄宿舎」「四年後の三越呉服店設計図」「当店に於ける朝鮮貴族団御一行」「帝国ホテルに於る三越謝恩会」「懸賞当選広告美人画」「三越を訪れたる台湾生蕃一行の紀念撮影」「三越呉服店の配達機関」「年の暮の三越呉服店」「日本橋南側より見たる三越の新建築」「三越呉服店新館の防火機関工事」「大正博覧会と三越呉服店」「櫻花爛漫裡の少年音楽隊奏楽」「最新科学を応用したる三越新館の設備」等々。
■記事=「いかなる髪飾が流行するか」「米国実業家諸氏の御来店」「瑞典探検家スエン・ヘヂン氏御来店」「三越洋服部は正月の晴衣をいかにして調製するか」「大橋新太郎:デパートメント・ストーアの将来」「大隈伯の衣服装飾談片」「樺太の美術」「巴里の真中に三越」「家庭音楽演奏会(於大阪)」「避暑地にて観たる流行」「石井研堂:知ツてる会記事」「花柳界好みの浴衣地」「浪華花街の新装」「藤村喜七氏勤続五十年表彰式の記」「迪宮殿下御十回御誕辰奉祝紀念-竹の若葉」「高嶋平三郎:流行の原理」「三越呉服店第二回秋季慰労会」「新建築の地鎮祭附たり祝賀活動写真」「第二回萬国玩具展覧会」「日本橋の開通を祝す」「三宅花圃:三越見物」「外国貴婦人の見たる我が児童博覧会」「第三回児童博覧会褒章授与式の盛況」「大建築入口のライオンの像」「『三越タイムス』と『三越』の印刷製本」「朝鮮牧師視察団の巡覧」「少年案内人の新設」「珍しき台湾からの華客」「第四回児童博覧会」「大連出張所の新築成る」「一時間八百枚を作成する輪転写真の開始」「三越に室内装飾部あり」「御崩御と三越」「オモチャ会の講演会」「万年筆は現代の流行児なり」「東京逓信管理局一行の三越地方係参観」「第五回児童博覧会」「『文藝の三越』の驚くべき盛況」「東京第一の高い建築-三越新館の一偉観」「三越呉服店新館落成の記」「新春の三越と東京駅」「空の女王当店を訪ふ-女流飛行家スチンソン嬢」等々。
■保存状態は、明治41年11月号に1葉半分程欠損、明治43年10月号に1葉下部少切取(文字及図版含む)、明治45年7月号に1葉上部欠損(文字部含む)、大正3年4月号に巻頭口絵実物生地見本1枚欠損、大正3年6月号に巻頭折込「会友募集」頁大きな破れ欠有。
また、本誌を顧客に郵送する際に二つ折にして発送していたようでほぼ全冊の中央に薄い折目が見られる。
前掲以外にも多少のイタミや補修が見られる号を含むものの、経年を考慮すれば全体的には概ね良好な状態といえるだろう。