【商品名】 文化学院で学んだある文学少女の自筆日記二冊
【刊行年】 昭和12・13年頃
【備考・コメント】
芝区白金在住の少女は昭和8年に文化学院文学部に入学。昭和10年に卒業したと思われ、同年にはアテネ・フランセ初等科でフランス語を学んでいる。
日記はB5変判のノート二冊にペン書き。読みやすい綺麗な大きい字で綴られている。書かれた日数は、断続的な日々僅か27日分と少ないが、総頁数は全168頁に及ぶ。
内容は日々の出来事を綴るというよりも、思索やロシア・ドイツ・フランス等の作家の文学批評といったものが多い。また、時折「夢日記」(西村校長登場)も見られる。
日記二冊の内の一冊に、日記を書いた本人と思しき可憐な少女の全身写真が貼込まれている。
一冊裏表紙イタミ及補修、根元から頁を切り取った箇所有。
■文化学院文学部一年一学期時の「学業成績通知表」1枚、文化学院で講師をしていた阿部知二からの年賀状1枚、少女から阿部知二宛の書簡1通(便箋5枚。本人が所持していたということは未投函なのだろう)、アテネ・フランセ初等科「修業証書」1枚、アテネ・フランセの学友からの書簡2通付。