【商品名】 神田在住のある御令嬢自筆「夏休み日記」二冊
【執筆年】 大正期
【状態】 一年生時の日記に水シミ及裏表紙イタミ有
【備考・コメント】
菊変判の和紙に墨書。各リボン綴。本品の執筆者「すま」嬢が高等女学校一年生時と三年生時の夏休み日記。
一年生時は約二カ月間(本文23丁)、三年生時は約一カ月間(本文16丁)にわたり毎日記す。
すま嬢の実家は大きな商店を経営しているらしく、神田にある五階建以上の自宅兼店舗には沢山の奉公人が居り、洗足に別荘もある裕福な家柄。日記には江戸記念博覧会、浅草十二階、縁日、両国や芝浦の花火、洗足の別荘、王子飛鳥山、玉川の鮎釣りへ出かけた事などが綴られている。
共に表紙に美しい花が水彩で描かれ、一年生時の日記には自筆の挿絵を散見する。各冊に教師らしき人物による朱筆添削入。
記述内容からおそらく大正4年と6年に書かれたもの。