【商品名】 官僚・宮尾舜治、海外視察先から家族宛の自筆葉書73通
【投函年】 1903年3月〜1910年6月頃
【状態】 一部に切手の剥がれ、経年相応の劣化有
【備考・コメント】
氏が台湾総督府の官僚時代に海外へ差遣された際に東京在住 (一部台湾含む) の妻や幼い娘に宛てたもの。
滞在先はロシア、ドイツ、スウェーデン、セルビア、ベルギー、オーストリア、スペイン、ウルグアイ、オーストラリア、サハリン、満洲、ポーランド、イギリス、アイルランド等々。
何れも現地で購入した絵葉書を使用している。シベリア鉄道で欧州へ向かう途上に投函されたものが比較的多い。好内容で全体の三分の一程が長文。
切手及び消印の無い葉書4通を含む。
“当地ハ亜細亜欧州ノ境界タルかふかさすノ首府ニシテ人口約二十萬ト号ス 其人種風俗ノ異様ナル実ニ驚クベシ 各欧州人ハ勿論かふかさす人 (七種程アリ) たたる人ぺるしや人小亜細亜人あるめにや人土耳古人其他ノ人種アリ 各異様ナル固有ノ被服ヲ着テ固有ノ生活ヲ遂ク中ニ穴居ノ人種アリ (中略)動物モ色々ニテ下図ニアルハらくだ也”
(於カフカスチフィリス市1903年5月記)
“昨日ハ王立劇場クロイエ行キ戯劇芸者ヲ見ル之ハ音楽ヲ主トシテ作リタル 「ヲペレテン」 ニシテ音楽美ナレモ日本人カヲドケノ材料ニ供セラルルハ聊不快ノ感アリ 芸妓其他日本人ノ服装ハ固ヨリ我等ノ服ト異ナレトモ可ナリヨク出来タリ”
(於ヴィルマースドルフ1903年7月14日記)