【商品名】 小樽貸資義捐金募集/小樽女学貸資規則
【著者名】 委員:巌本善治・栃内元吉
【刊行年】 明治30年
【状態】 経年相応の劣化有
【備考・コメント】
菊判、8P、紐綴。
和装の台帳に募集の趣旨及び五つの規則を毛筆で記したもの。日付は「明治三十年九月」。
近衛篤麿・藤村胖・大竹作右衛門・島田道生・船樹忠郎・大塚賀久治・高野源之助・金子元三郎・上田重良など、賛助者と思しき全17名の直筆署名及び落款入。その中には大隈重信の署名もあるが、氏のみ落款は見られない。
「小樽貸資義捐金募集」の趣旨の一部を以下に引く。
“近頃北海道に遊び事物の進歩の著大なるは驚歡す 就中小樽港ニ入るは丸で忽然身京浜に在るの感あり(中略)
独り惜むらくは女学未起らず閨秀の教養殆んど其途を経つ事を豈ニ遺憾ならずや(中略)
今茲明治女学校拡張の賛助を乞わんとして小樽ニ遊び切りは諸君の感慨を聞き同情殊更ニ切なり即ち吾校拡張に対する諸君の賛助を仰ぐと同時ニ諸君此地の為ニ尽瘁せらるるの一助たらん事を希図し茲ニ小樽女学貸資生の組織を立て進取ニして義侠なる吾小樽士人諸君の寛厚なる喜捨を望むと云称”