【商品名】 声楽家・矢追婦美子旧蔵写真一括
【撮影年】 大正期〜昭和初期
【状態】 経年相応の劣化有
【備考・コメント】
矢追婦美子氏の略歴を 『ポリドールレコード総目録 (邦楽・洋楽昭和7年版) 』 より以下に引用する。
◆ 嬢は明治三十五年、奈良県に生れた。幼時より歌をよくし大正十二年東京音楽学校本科声楽部卒業後、伊太利に留学し大ひに声楽を練磨研究す。帰朝後は拙社に於て吹込を独占、今や民衆的歌謡のソプラノ歌手とし、其の声音の甘味は実にをっとりさるる。又現在はコットーネ氏に就き益々研鑚怠りなく、著しき進境を見せている。有名なスキーヤー。
吹込作: 「ラ・パロマ」 「トロイカ」 「キスメット」 「鉄路の人生」 「ゴールイン」 「ボレロ」
◆ 写真は少女期から壮年期に至るまで、大小合わせ全部で550枚余 (一部重複有)。うち小判サイズがおよそ300枚余。
「第一回独唱会」 「在満皇軍慰問演奏会 独唱:矢追・原信子 指揮:早川弥左衛門 (昭和十年) 」 「ラヂオ放送新人推挙投票当選演芸大会出演記念 (昭和五年) 」 やイタリア留学時と思われるもの、高勇吉・高ヘティ・北村季美子との合同演奏会時のもの、写真館で撮影されたもの、各種演奏会、旅行時、家族写真、自宅での一時等々、婦美子嬢の姿は全体の三割程度に確認できる。自筆サイン入を1枚含む。
小判サイズのうち200枚ほどはハイキングやお得意のスキー時のもので、風景写真も多く見られる。
一音楽家の比較的まとまった旧蔵写真の出現は稀。