【商品名】 『SACジャーナル』 No.27
ジョン・ケージ/デヴィッド・チュードア特集号
【発行元】 草月アートセンター
【刊行年】 昭和37年
【状態】 裏表紙少薄シミ有
【備考・コメント】
判型:17.5×17.5cm、34P。
「草月コンテンポラリー・シリーズ17〜19」として開催された10月9日〜24日内全六夜の演奏会プログラムを兼ねたもの。ケージ・武満徹・黛敏郎・高橋悠治らが寄稿している。
初日にあたる9日の瀟洒ななが〜い半券(3×43cm)付。
“ジョン・ケージが日本へやってくる、とはどういうことか。奇妙な疑問と思われるかもしれないが、それは、ほかの音楽家たちのいわゆる来日とは、いささか、事情を異にするのである。ふつうの場合、来日音楽家たちは、名演奏という再現の職人的技術だとか、作品という記憶のなかに整理された完成品だとかを、エア・バックに入れて、空港に下りたつのがつねである。ぼくらは、レコードや楽譜で耳にし想像していた音楽の原物に接して感激する。しかし、ケージは、まったく手ぶらでやってくる。かれのエア・バックには、そっくりそのままとり出せばいい <作品> という手土産は入っていない。あるのは、おそらく奇妙な線や点のちらばった未完の青写真のような楽譜の紙きれだけであり、サン・チョ・パンザはデヴィッド・テュドアただひとりである。”
(東野芳明 「ジョン・ケージがくる」 より)