【商品名】リリー・クラウス ピアノ演奏会プログラム2点
【発行元】毎日新聞社ほか主催
【刊行年】昭和38・39年
【状態】並
【備考・コメント】
戦後最初の来日公演時(A4判・24P/半券・チラシ・新聞記事貼込)と二度目の時(A4判・20P/半券付)のもの。飯田信夫「ジャワのリリー・クラウス夫人」所収。
“われわれは昔からリリー・クラウスの名を知っている。第二次世界大戦の直前に、ヴァイオリニストのシモン・ゴールドベルクと共にわが国を訪れ、二重奏をやって好評を博したからである。その後二人はジャワの演奏旅行中日本軍に捕われ、軟禁されたことでも名高い。こんな古い話はわたくしどもに不愉快な記憶しか催させない。
だが、SP時代のコロムビア盤に残っているゴールドベルクとの共演による7曲のモーツァルトの奏鳴曲と共に、彼らの来日演奏は、日本の歴史にとって最も暗い時代に、一脈の光明を斎したことになって、今だに忘れ難い想い出となっているのは、ただわたしだけではないであろう。”
(野村光一「リリー・クラウスというピアニスト」より)